<全日本プロレス=流山市・キッコーマンアリーナ(26日)>アジアタッグ王者の青柳優馬(22)、野村直矢(24)組が、挑戦者の大森隆男(48)、木高イサミ(36)組を下して初防衛に成功した。

 開始10分までは大森が絶妙の味を出しつつ「アックスボンバーズ」の師弟コンビが緩急自在のペースで攻め込んだ。しかし青柳のジャンピングニーを号砲に王者組が反撃開始。野村がマキシマム(変型エメラルド弾)で木高を戦闘不能に追い込む好アシストを見せると、青柳が顔面へのヒザからロックスターバスター(変型網打ち原爆)で大森を葬った。7月29日の大阪大会で秋山準、永田裕志組から王座奪取した時と同じく、若さに任せたここ一番のスピード連係は圧巻だった。

 前回の戴冠時は4度の防衛を重ねながら、今年1月に青柳が右足を骨折し無念の王座返上。それだけに喜びもひとしおの初防衛だった。青柳は秋山、大森組の同王座連続防衛記録12回(史上2位タイ)突破を目標に掲げており「秋山準から奪って大森隆男を相手に守ったこのベルト、次の挑戦者は覚悟を持って来い!」と絶叫した。

 一方、今年3回目の挑戦でも敗れた大森は「これで終わりと思うなよ」と同王座に異様な執着心を見せており、受けた野村は「だったら次は僕が大森さんから3カウント取りますよ」と余裕の撃退宣言を放った。