【全日本】宮原 ゼウスとの3冠戦で目覚めた「狂気」 18日の世界タッグ戦で非情ファイト予告

2018年08月14日 16時30分

宮原健斗

 希代のナルシシストに“狂気”が宿った。全日本プロレスの前3冠ヘビー級王者・宮原健斗(29)が13日、闇の部分が覚醒したと告白。18日の東京・後楽園ホール大会ではヨシタツ(41)と組み世界タッグ王者の諏訪魔(41)、石川修司(42)組に挑戦するが、常軌を逸した非情ファイトに出る可能性が高まった。

「自分の中で抑制していたものがプツンと切れた。殺傷本能のようなものですかね。間違いなく入れたことがないスイッチがオンになった」

 宮原が振り返ったのはゼウス(36)との3冠戦(7月29日、大阪)だ。ラスト5分は顔面から後頭部まで鬼のようなブラックアウト(ヒザ蹴り)連打を決めた。相手が倒れると不気味な笑みを浮かべ、つま先で顔面を蹴り上げた。

「罵声や敵意が心地よい場合もあるんだなと。大阪で3冠戦というシチュエーションもあったからとは思いますが、入ってはいけない領域に、足を踏み入れてしまったのかなという自覚はある」

 常にファンの目を意識して、明るく激しく何より「カッコよく勝つ」ことを身上とした。自分の美しさにほれ、高級エステ店に通う自己陶酔ぶりも板についてきた。しかし「殺(や)るか、殺られるか」という緊迫感に満ちたサバイバルマッチの末、王座を失った。かつて極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ」に所属した経験はあるが、単独でブーイングを背に戦ったことは数えるほどしかない。危険な部分が目を覚ますのも当然だった。しかも石川は26日の千葉・キッコーマンアリーナ大会で3冠王者ゼウスに挑戦する。5冠達成は絶対に阻止したい。

「何が起きるか予想もつかない。この日を逃せば二度と見られない戦いになるかもしれないですよ」。眼光鋭く締めくくった王道マットのエースが、危険な男に変貌を遂げる。