全日本プロレスの暴走男・諏訪魔(41)が4日、石川修司(42)との名コンビ「暴走大巨人」で世界へ進出するプランを明かした。

「最優秀タッグ賞をもらって以来、全然結果が出せてない。散々だよね。だからこそ立ち上がった。もう一度、世界タッグを取って這い上がるしかねえだろ!」と決意に満ちた表情を見せた。

 2人は5月31日新木場大会で世界タッグ奪還に名乗り出た。3日の神戸大会では崔領二(38)、ディラン・ジェイムス(27)組が初防衛に成功すると、石川が改めて挑戦を表明。30日札幌大会でタイトル戦が決定した。暴走大巨人といえば、2017年度の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞で最優秀タッグ賞に輝くも、1月3日後楽園大会で奪取した同王座をわずか1か月後に手放すというトホホな展開となった。

 そのため諏訪魔は「2年連続で賞を取るには昨年と同じことをやっていたらダメ。だったら幅広い舞台で違う相手と戦うしかない。最近は団体中で海外のネットワークが強くなってるしさ。そこを使う(=海外防衛戦)ってのも刺激になる」

 最近では秋山準とゼウスが、メキシコで開催されたウルティモ・ドラゴン主催の「ドラゴマニア」(現地時間5月26日、アレナ・メヒコ)に参戦。究極龍のルチャ人脈に加え、元WWEのスーパースター・TAJIRIもイタリア、マルタ共和国など欧州プロレス発展途上国の活性化に取り組む。元3冠王者ジョー・ドーリングも14年にカナダで防衛戦を敢行した。この状況を利用しない手はないというわけだ。

 もちろん石川にも「いろんな可能性を追求したい。ボクらのサイズなら(海外で)通用するかな」と異論はない。「暴走大巨人は今が全盛期って証明するぞ、オイッ!」と胸を張った諏訪魔。世界タッグ奪還を機にワールドワイドな王者を目指す。