全日本プロレス24日の後楽園ホール大会で、約10か月ぶりの復帰戦となった大器ジェイク・リー(29)が完全復活を印象づけた。

 タッグ戦でヨシタツ(40)、野村直矢(24)組と対戦すると、脱退したユニット「ネクストリーム」の元盟友・野村と激しい攻防を展開した。欠場中に“伝説の空手家”倉本成春氏(68)が主宰する「倉本塾」で取得した掌打を連打すると、最後は高角度の岩石弾で野村を沈めた。

「まだまだ武術との融合の部分で組み合わせきれてない。1発で仕留める緊張感が足りなかった」。昨年6月には初の3冠ヘビー級王座挑戦(当時の王者は石川修司)を実現させ、一気に上位戦線に食い込んだ。翌7月には野村とのコンビで世界タッグ王座を戴冠。だが初防衛に成功した直後に「左膝前十字靱帯断裂」などの重傷で長期欠場を余儀なくされ、無念の王座返上に至った。

 リングに戻ったからには一気に再浮上を狙う。「野村、青柳(優馬)組に勝ちたい。その結果、見えてくるものはベルトだと思ってる」とジェイクは早期のタイトル奪取を視野に入れた。