ノアの天才・丸藤正道(38)が30日、東京・後楽園ホールで行われた全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」優勝決定戦で、3冠ヘビー級王者・宮原健斗(29)を下し初優勝。試合後は3冠王座挑戦を表明した。

 2人は開始早々、先を読み合う高速の攻防を展開。そんな中、丸藤は要所で顔面への多彩な攻撃を繰り出して、精神的ダメージを与えることも忘れなかった。一進一退の攻防が続いたが、エプロンでのパイルドライバーや顔面へのドロップキック、不知火で追い込んでいく。

 猛攻に耐える宮原にブラックアウトや原爆固めで反撃を受ける場面もあったが、最後は強引に仕掛けてきたシャットダウンスープレックスを脱出。虎王とトラースキックの乱れ打ちから、ポールシフト式エメラルドフロウジョンでとどめを刺した。

 試合後、マイクを握ると「全日本プロレスが問題なければ、宮原健斗が大事な物をかける勇気があるなら、もう一度やろう」と堂々と3冠挑戦を表明だ。その後も「3冠はオレが生まれた全日本プロレスの最高峰のベルト。今年やらないでいつやるんだ。全部もらう」と3冠とGHC王座のダブル奪取を高らかに宣言した。