【ドラディション】藤波&バックランドが中邑に厳しいエール

2018年04月19日 16時30分

約17年ぶりに対戦する藤波(左)とバックランド

 WWEの祭典「レッスルマニア34」で“黒いロックスター”に大変身を遂げた中邑真輔(38)が、新たな地平へ本格発進。来日中の元WWF世界ヘビー級王者で“ニューヨークの帝王”ボブ・バックランド(68)と、WWE殿堂入りも果たした日本のレジェンド・藤波辰爾(64)が緊急アドバイスを送った。

 藤波とバックランドは18日、都内での会見に揃って出席。2人は藤波率いるドラディション20日の後楽園大会でチームを組んで6人タッグ戦に出場。翌21日大阪ATCホール大会では敵味方に分かれて6人タッグ戦で激突する。

 両雄がタッグを結成するのは新日本プロレス2001年10月8日東京ドーム大会以来となる。対戦はその前日に行われた「無我」後楽園大会でのエキシビションマッチ以来、実に約17年ぶり。再会マッチはファン待望の一戦となる。

 藤波とバックランドはいずれも1970年代から80年代に黄金時代を築き上げた。WWEの前身WWWF(79年からはWWF)で活躍し、世界中を熱狂させた。それだけに中邑の動向には注目している。78年2月から約5年10か月もWWWF世界ヘビー級王座に君臨し続け、WWE史上でもトップ3に入る名王者のバックランドは「中邑は日本でトップグループのレスラー。レッスルマニアでAJはいつも以上にいい動きを見せたけど、それは中邑が引き出したものだね」と最大級の賛辞を寄せた。

 しかし悪役に転向したことについては「彼の技術ならそんなことは必要ないだろう。裏で彼にそうした行動をとるよう勧める人間がいるんだろうね。しかし時には自分を貫いて(他者の意見は)突っぱねないといけない」と厳しい表情でアドバイスを送る。

 78年1月にニューヨークのMS・Gで日本人初のWWWF世界ジュニアヘビー級王者となり、WWE殿堂入りも果たした藤波も同意見だ。「僕も中邑にはああいう行為は必要ないと思いますね」としながらも理解を示した。「米国のファンは分かりやすいものを求めるから今は仕方ない部分もある。ただ、彼は格闘技的な動きを入れたレスリングをしたほうが光る。今は米国のやり方に合わせながら、徐々に本来のスタイルを浸透させ、最後は彼そのもので勝負したらいい。とにかく1年でも長くWWEで戦うために今は経験を積むこと」と提言。中邑は自身が新日本プロレス社長を務めていた2002年に入門しているだけに、親身になるのも当然だった。

 厳しい言葉は、世界のトップで活躍する後輩に期待を寄せているからこそ。WWEの歴史に名を刻む2人の英雄は、中邑のさらなる飛躍を信じている。