“炎の飛龍”藤波辰爾(64)が18日、かつてのライバルの“ニューヨークの帝王”ボブ・バックランド(68)と都内で会見を行った。

 2人は20日のドラディション・後楽園ホール大会で長州力を加えてタッグを結成し、6人タッグ戦に出場。翌21日の大阪南港ATCホール・Cホール大会では6人タッグ戦で敵として対戦することになった。

 2人がタッグを結成するのは2001年10月8日の新日本プロレス・東京ドーム大会以来。対戦はその前日の無我・後楽園大会でエキシビション戦を5分時間切れで終えて以来で、いずれも17年ぶりだ。

 バックランドについて藤波は「さっきハグしたんですけど、背筋がすごい。こっちも覚悟してかからないといけない。気合を入れ直しました」と衰えを知らぬ肉体に驚きを隠せない様子だ。

 これにバックランドは今でも毎日トレーニングを欠かさず行っていることを明かして「高校3年、大学1年とレスリングのスパーリングをやっている。だから衰えていないし、終わりは見えていない。終わるつもりもない」と笑顔で話した。

 藤波の言葉に気を良くしたのか「これから藤波に俺が毎日やっているトレーニングを教えてやる」と言うと、いきなり三点倒立し、その姿勢のままゆっくりと足を上下させ始めた。

 これには藤波も「背筋の秘密はこれだったのか…」とつぶやき、絶句するしかない。体を張った“先制攻撃”に成功したバックランドは「対戦する時は叩き潰す」と豪語した。

「どこまで動けるか分からないが、リングで向き合えば昔を思い出して戦えると思う」と藤波。時を経て、かつてのライバル2人がどんな戦いを見せるのか注目だ。