女子プロレス「ピュアJ」の同団体認定無差別級王者・中森華子(29)と女子タッグ王者のコマンド・ボリショイ、Leon(37)組が11日、東京・江東区の東京スポーツ新聞社を訪れ、15日の東京・後楽園ホール大会をPRした。

 同大会で行われる初防衛戦で希月あおい(29)の挑戦を受ける中森は「私がピュアJの中心であり、顔だと思っていたけど、初めてその座を奪われるんじゃないかと思ったのが彼女でした。まだ一度も勝ってないし、後楽園では自分たちにしかできない戦いをしたい」と表情を引き締めた。

 初代王者として君臨するも、昨年12月に「敗者髪切りマッチ」として行われた防衛戦では、センダイガールズのDASH・チサコ(29)に敗れ、ベルトとともに自慢のロングヘアも失った。「鏡を見て落ち込みました。でも新しい自分になって、強くなれたと思います」

 絶望の淵からよみがえり、2月18日の大阪大会で王座奪還に成功した。だからこそ、ピュアJ乗っ取りをたくらむ希月にベルトを渡すわけにはいかない。

 タッグ王者のボリショイ組は、さくらえみ(41)、さくらえみW(年齢不詳)組を相手に9度目の防衛戦に臨む。謎の覆面戦士・さくらえみWは正体不明で、さくらが「私よりかわいい」と送り込んでくる刺客だ。だが、ボリショイはプロフィル写真を見て「どうみてもオッサンですよね…」と指摘すると、Leonも「さくらえみのヘラヘラした態度は許せない」と制裁を誓った。

 昨年4月2日の後楽園ホール大会で、女子プロレス界で最古の歴史を持った前身の「JWP」が25年の歴史に幕を閉じた。あれから約1年となる今大会は、今後に向けた節目の大会でもある。ボリショイは「ピュアJはこうだという、JWPとの違いを示さないといけない」と強調した。

 なお、同大会ではピュアJ生え抜きの新人選手、マリ卍(まんじ=27)が藤ヶ崎矢子(20)を相手にデビュー戦を行う。