ひっそりと英国に出発していた“悪魔仮面”ケンドー・カシン(49)が19日、わざわざ国際電話で遠征の結果を本紙に報告した。

 カシンは18日(日本時間19日)英国南部のチェルトナムで行われたWPW「スーパークラッシュ2018」に出場。ノアの常連外国人選手だった2・コールド・スコーピオ(52)とのWPW王座決定戦で惜敗した。ところがカシンは試合には全く触れず「プロモーターのマット・ジャレットから売り上げが入った金庫とベルトを奪おうとしたら、逃げられたので蹴飛ばしました。ハイ」と相変わらずよく分からないことを言いだした。

 さらに理解不可能な行動にも出ていた。英国のプロレスファンに、自身も出場する全日本プロレス3月25日のさいたまスーパーアリーナ大会の告知に励んだという。無許可で全日本のポスターを会場に貼ってファンの興味を引き、チラシを配布したことを明かすと「チラシはタダなので、みんな喜んでもらってくれました」と誇らしげに語った。断るまでもなく、わざわざ来日するファンがいるとは考えられないが…。

 あまり効果があるとは思えない全日本プロレスの宣伝活動に手応えをつかんだカシンは「今は空港だ。これから凱旋帰国します。忙しいから俺はもう帰るぞ」と、一方的に電話を切って機上の人となった。