新日本プロレスの内藤哲也(35)が2日、親会社ブシロードの木谷高明社長(57)と“奇跡の競演”を果たした。

 木谷社長はこの日、記者会見を開き、同社のスマホアプリ「ブシモ」で新たなプロレスゲームの制作とそれに携わるパートナー企業の公募を発表。2020年1月のリリースを目指してプロジェクトを進行していくという。

 このパートナー選びで最も重視する条件が「新日本プロレス愛」と説明。それを体現している選手として、会見のゲストに呼ばれたのが内藤だった。

 内藤は開口一番「僕たち新日本プロレスは北海道、青森、岩手、宮城で試合してるんですよ。オクパート(忙しい)でカンサード(疲れた)の中、勝手に呼ばれて、わざわざ来たわけですよ」と恩着せがましく多忙ぶりをアピール。「つまりこのゲームの主役はLIJ、内藤哲也ということでよろしいでしょうか。俺ほど新日本プロレスを大好きなレスラーはいないですよ。なのに僕の提案は一度も通ったことがない…。これは現場の判断なのか、木谷オーナーの指示なのか僕は疑ってますよ」と“犬猿の仲”である木谷社長をけん制した。

 木谷社長は閉口しながらも、この日ばかりは内藤の制御不能ぶりに“大人の対応”で付き合い「チームぐるみで新日本プロレス愛がある会社を大募集します。国内でも海外でも問いません。世界中の人に楽しんでもらえるゲームができたらいい。OBとかが出てきて、時空を越えた夢の対戦ができれば面白いかなと思います」と呼びかけた。

 しかし、とことん付け込む内藤は「木谷オーナー、最近ヒマなんですか? 明日の茅野大会はもしかして来ちゃったりするんですか? ビッグマッチ以外の大会も見てこそ、今現在の新日本プロレスが分かるんじゃないですか? 皆さまが今、何を求めているのか、オーナーの目で、耳で確かめてくださいよ」と言いたい放題のまま会見場を後にした。ファミレスへ行くと言い残して…。