“野獣”藤田和之(47)と“悪魔仮面”ケンドー・カシン(49)のコンビが9日、全日本プロレスの暴走男・諏訪魔(41)を新たな標的に定めた。

 藤田は昨年8月、約1年間の沈黙を破って復帰を宣言した際に「けじめをつけたい」相手の一人として諏訪魔の名前を挙げていた。これを受けてカシンは「藤田君が『諏訪魔とやりたい』って言うから代理人として、間にもう一人代理人を立てて全日本と交渉していました、ハイ」と水面下の動きを明かした。

 伝言ゲームのような交渉はもちろん難航を極めた。カシンはその経緯について「一度はやることになった。それなのに、あのチキンカマボコヤロー、突然『やりたくない』って言いだしたんだ。それが最近になってまた『やる』と言っていると。去年、藤田君がMMA(総合格闘技)戦で2連敗したから足元を見てきやがった。態度がハッキリしない。あのコンニャクヤロー、どうなっているんだ」と聞くにたえない罵詈雑言を口にした。

 最後にカシンは「もし諏訪魔と戦うにしても、藤田君はまだギラギラした感じが足りない。それを補って交渉をまとめるには、あの男の力が必要だ。還暦を迎えてもまだ欲望の塊である『邪道先生』の力が…」とポツリ。手紙を持ってポストへ向かうも、相手の住所が分からなかったようで、肩を落として北風に吹かれていた。