
新日本プロレスの来年1月4日東京ドーム大会でIWGP・USヘビー級王者ケニー・オメガ(34)に挑戦する“Y2J”ことクリス・ジェリコ(47)が、本紙の単独インタビューに応じ胸中を激白した。世界最大団体の米WWEで数々の栄光を手にしたスーパースターの新日本参戦の真意、同大会のメーンで激突するIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)と東京スポーツ新聞社制定「2017年度プロレス大賞」MVP・内藤哲也(35)の評価、そして今後のプランは――。
――新日本でのケニー戦を決断した理由は
ジェリコ:これはドリームマッチだからだ。ファン、業界、自分…すべてに利点がある。
――一説にはボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(40)とUFC2階級制覇王者コナー・マクレガー(29)の試合(8月)にインスパイアされたとか
ジェリコ:あの試合も誰も実現しないと思ったのに実現した。そう考えるとインスパイアは受けている。この試合は今がベストのタイミングだ。
――ケニーの印象
ジェリコ:アメージングだ。自分が見た中でも最高と言っていい。俺のほうがすごいけどね。
――これまで新日本とWWEに交流がなかったからインパクトが大きい
ジェリコ:どうかな。今、俺はどことも契約していないから、好きなことができる。だから、WWEは関係ない。
――現在の新日本プロレスのレベルは
ジェリコ:WWEを除けば世界最大だと思う。そして今も世界に発信し続け、それが届いている。エキサイティングだし、素晴らしいパフォーマーが揃っていて、みんなが見たいと思っている。
――ジェリコvsケニーはその流れを加速させる
ジェリコ:だからこそ新日本も俺を必要としているんじゃないかな。
――ダブルメーンとなるオカダvs内藤について
ジェリコ:もちろん知っている。2人のことも、とても大きな試合だということも。でも、今は日本のファンもこっちの試合に興味が湧いたんじゃないかな。オカダvs内藤は、どうしても新日本の試合という域を出ない。でも、俺とケニーの試合は二度とあるかわからない。そこで重要性が変わる。
――WWEスーパースターと比較して、オカダや内藤の評価は
ジェリコ:WWEというのは世界が違うから、誰にも分からない。これはスタイルの違いの話だ。もちろん彼らはベストパフォーマーだと思う。オカダはレスラーとして世界トップだと思っている。彼らがもしWWEに沿った戦い方ができれば、WWEでだってトップになれると思う。
――もしUS王者になった場合、継続参戦も
ジェリコ:ケニーとの対戦は二度とあるか分からないと言っているだけで、ワンマッチしかしないとは言っていない。新日本に上がるのは今回が最後とは明言していない。お楽しみに(笑い)。
――最後に日本のファンにメッセージを
ジェリコ:世界最高で歴史に残るレスラーの対戦であり、2人とも日本でキャリアを積み上げてきた男だ。もし何か一つプロレスを見に行くならレッスルキングダム(1・4東京ドーム)のはずだ。もしも見逃したら、後で泣くほど後悔することになると思うよ。