小川が藤田戦熱望の石井を一喝

2013年01月27日 16時00分

 俺の獲物だ。暴走王・小川直也(44)が、石井慧(26)に不快感を示した。小川はIGF「GENOME24」(2月23日、東京ドームシティホール)で王者・藤田和之との再戦を訴えているが、石井も藤田戦を要求。弟分のまさかの横やりに暴走柔道王は「バカヤロー! 同じ土俵に乗るんじゃねえ」と激怒し、師弟関係に亀裂が入った。

 

 プロ転向以前から目をかけてきた小川にとって、石井の横やりは飼い犬に手をかまれたも同然だ。「バカヤロー! 同じ土俵に乗るんじゃねえ」と小川は石井を一喝。石井が総合ルールでの藤田戦を希望していることについても「昔は格闘技の中でプロレスやったら違和感あったけど逆になっちゃったね」と一蹴した。

 

 とはいえ、対戦相手の選択権は藤田にある。藤田は大みそか以降、不気味な沈黙を続けており2・23決戦に出場するかどうかも分からない。ただ、小川とは白黒がついているだけに石井の呼び掛けに胸を貸すことも考えられる。胸騒ぎを感じる小川は「俺が怖くて石井に逃げても構わねえよ」と野獣をけん制した。

 

 石井との師弟関係に亀裂の入った小川は、2016年リオデジャネイロ五輪に柔道米国代表として出場を狙う石井からコーチ就任を打診されたことも「さっぱり意味が分からない」とバッサリ。石井が描く“チーム暴走王”構想は早くも暗礁に乗り上げたが、暴走王はどこ吹く風だ。

 

 23日、小川は茨城県警察学校で「道」と題した講話を行い、集まった学生、教官ら270人に「失敗から得ることもある。何事もトライしてほしい」と熱弁を振るった。明治大学柔道部の後輩で小川を招いた堀越悌一教務科長は「今の学生がやる気に火を付けるような講話をいただいてありがたい」と感謝。こちらの“師弟”の絆は一段と深まった。