“バカサバイバー”こと青木真也(34)が27日、1R57秒でTKO負けしたベン・アスクレン(33=米国)との一戦を振り返った。

 青木は24日の「ONE Championship」シンガポール大会でウエルター級王者のアスクレンに挑戦。階級を上げて2階級制覇を目指し、開始早々グラウンドに引き込んだものの、強烈なパウンドの連打を浴びて敗れた。

 試合について青木は「相手が思った以上に強かったな、という印象ですね。本当は寝技で5R25分グチャグチャやりながらチャンスを待とうと思っていた」と振り返る。とはいえ、負けの中に収穫があったようで「自分より強い相手にどうすれば勝てるのか、いろいろ考えて過ごした2か月半だった。結果は悔しいけど、磨かれたし、楽しかった。謝謝」と笑顔を見せた。

 今後については「俺にとって戦うことは生きること。もうちょっと生きていたいから戦います」と、この試合で引退した年下のアスクレンを尻目に現役続行を強調した。しかし肝心のオファーは、かつて参戦していたIGFから派生した新団体「東方英雄伝」も含めて全くないという。

 これに青木は「東方英雄伝(12月の中国大会)はどうなってるんだ。思わせぶりなことを言われたから、俺は出るつもりでシンガポールでも一生懸命中国語の勉強をしてきたのに。ニーハオ!」と激高。その上で「このまま、もしオファーがなかったら法廷闘争です。すでに腕利きの弁護士も紹介してもらった。誰に紹介されたかは言えませんけど。やってやる!」と闘志を燃やしていた。いったいどこへ向かうことやら…。