立ち技系格闘技「シュートボクシング(SB)」22日の「GROUND ZERO TOKYO 2017」(東京ドームシティホール)で“RENAの妹分”ことSB日本女子ミニマム級王者・MIO(22)が“ムエタイ最強少女”ペッディージャー・オーミークン(15=タイ)に判定3―0で勝利。連勝を「18」に伸ばした。

 ここまで破竹の勢いで走り続けてきたMIOの前に、最強の敵が立ちはだかった。相手のペッディージャーはWPMF(世界プロムエタイ連盟)世界女子ミニフライ級王者。あまりに強すぎるため、タイでは男子との試合が組まれることも多いという。

 そんな強豪に対しMIOは1Rからパンチを主体に前に出ながら積極的に攻めた。しかしムエタイ仕込みの固いディフェンスを崩しきれず、決定打を放てない。2Rには首を捉えてから背負い投げの要領で2回投げ飛ばして2ポイントを奪ったが、ダウンは奪えなかった。

 結局判定3―0で勝利したものの、MIOは反省しきりだ。KOを逃したとあって「今年一番ダメな試合になったかもしれない。投げて逃げて勝ったと言われても仕方ないです…」と肩を落とした。

 今後の課題については「しっかり距離をとって『ハイリスク・ハイリターン』の戦いで殴り合って勝てる試合をできるようにしていきたい。殴り合うのが好きなので」と、相変わらず恐ろしいことを笑顔で話していた。この悔しさは、今年最後の試合となる12月17日の香港大会で晴らすしかない。