超花火プロレス「電流爆破フェスティバル」(3日、神奈川・カルッツかわさき)で新爆破王が誕生した。

 爆破王選手は挑戦者の宮本裕向(35)が田中将斗(44)を撃破し、第8代王者に輝いた。試合は「電流爆破バットデスマッチ」として行われ、序盤から激しい攻防が展開された。先に仕掛けたのは宮本だ。爆破バットを手にすると、コーナーに追い詰めた田中目がけて一閃。

 だがこれを王者が間一髪逃れ、コーナーポストで大爆発した。すると王者も負けていない。場外のテーブル上に宮本を乗せると、容赦なくバットをフルスイングし、爆破させることに成功した。

 その後は互いに譲らず、試合が動いたのは15分すぎ。コーナー上で田中を捕らえた宮本は、リングに設置した机上目がけて雪崩式ファイヤーサンダーを発射。すかさず爆破バット攻撃、ムーンサルトプレスにつなげて3カウントを奪取した。

 10月31日に引退した邪道・大仁田厚(60)が2度も巻いたベルトを手にした宮本は「大仁田さんがいなくなって入れ替わるように俺が参戦した。新しい爆破王として俺が引っ張っていく」と豪語。そのままノア名古屋大会に出場するため、コスチューム姿のまま会場を後にした。

【田中の話】やっとのことで大仁田厚からベルトを取って、自分色に染めていこうという矢先やったのに。だけど、みんなが田中将斗を追いかける立場に返り咲いてみせる。大仁田厚不在の超花火プロレスがスタートしたけど、大仁田厚がいないと成り立たないと思われるのはシャク。今日は自分がベルトを取られた部分を除いたら多くのお客さん(観衆825人=主催者発表)が入ってくれた部分では満足している。