【超花火】爆女王・長与“心中爆破”で奈七永に劇勝

2017年11月03日 16時36分

2人揃って被弾した長与(右)と高橋

 邪道・大仁田厚(60)が引退した電流爆破マットで、新たな川崎伝説が生まれた。

 超花火プロレス「爆破フェスティバル」(3日、神奈川・カルッツかわさき)で行われた爆女王選手権は、王者の長与千種(52=マーベラス)が高橋奈七永(38=シードリング)の挑戦を退け、初防衛に成功した。

「ノーロープ有刺鉄線電流爆破&有刺鉄線ボード ダブルヘルデスマッチ」形式で行われた一戦は2面が有刺鉄線、残る2面には有刺鉄線ボードが設置され、その名の通り地獄のリングと化した。

 革ジャン姿で登場した高橋はラダーを持って登場。すると長与は入場するなりお互いの頭に“聖水”をかけると、観客席にもぶちまける。まさに2人揃って邪道スタイルだった。

 静かな立ち上がりから、3分すぎだった。突如、長与が「奈七永、いらっしゃい!」と笑みを浮かべると、なんと2人揃って有刺鉄線に突っ込む。まさかの“心中爆破”で、これが人生初被弾となった高橋は大ダメージを負った。

 その後は互いに有刺鉄線ボードを使い一進一退の攻防を繰り広げるなか、9分すぎだ。長与のトラースキックが命中し、今度は高橋単独で爆破。これで主導権を握った長与は有刺鉄線ボード上でのサソリ固めで高橋を追い込んだが、極太も粘る。

 ボードで長与をサンドイッチにすると、持参したラダー上から冷蔵庫爆弾を決めた。最後も壮絶だった。長与は高橋を抱えると、再び2人揃って有刺鉄線へ。激しい爆発音とともに会場内には硝煙が立ちこめ、15分2秒の死闘にピリオドを打った。

 試合後はリングサイドに観客が殺到する中「10月31日、大仁田厚はリングを下りました。そして今日、爆女王がスタートしました!」と絶叫した長与。

 同会場は川崎市体育館時代、女子プロレス界の“聖地”として数々の名勝負を生んだ。しかも隣接する川崎球場跡地ではかつて、大仁田が電流爆破の歴史を刻んだ。2つの歴史が交錯する地で、女子プロレス界のカリスマ・長与が、新たな爆破の歴史を幕開けさせた。

「奈七永に感謝したい。よくぞ爆破の世界に来てくれたと。爆女王はドラマです。ドラマじゃなきゃプロレスじゃない!」。長与は邪道から継承した爆破マットをけん引する覚悟だ。

【高橋の話】今、言いたいのは一つだけ。私は今ここに生きているんだなって感じる。まだ死んでない。また長与千種の前に立ちたい。次は(結果が)逆になっている。私が勝ちます。