10月31日の後楽園ホール大会で7度目の引退をした邪道・大仁田厚(60)が1日、野獣・藤田和之(47)に極悪戦士への転向を勧めた。

 ラストマッチで鷹木信悟、KAIと組み、藤田、ケンドー・カシン、NOSAWA論外組と激闘を繰り広げた大仁田はこの日、都内で一夜明け会見を行った。藤田のエルボーで前歯が折れた痛々しい姿ながらも「プロレスから離れるのはさびしいけど、スッキリと後楽園を出ることができた。今日から新しい人生を歩んでいこうと思います」と語った。

 特に印象に残ったのは初対決した藤田だ。「対峙するだけで怖かったし、極悪レスラーとして大化けする可能性を秘めてる。俺とカシンでマネジャーをやって、新日本プロレスに上げたら面白いな」と絶賛の嵐だった。

 藤田は大仁田のイス攻撃を受けても仁王立ち。鷹木とKAIを子供扱いする圧倒的な存在感で2000人の“邪道信者”から大ブーイングを浴びた。そのため大仁田は「ハードコアでも電流爆破でもどんどんやったほうがいい」と野獣プロデュースに色気を見せた。

 また本紙既報通り12月3日に東京・新木場1stRINGでプロデュース興行「大仁田反省会」を開催し、レフェリーデビューすると発表。「反則したヤツは有刺鉄線バットで殴る極悪レフェリーをやろうかと。今後? 今日から無職。無色透明。どういう絵を描いていこうかな。七転び八起きという言葉があるけど、今回に限ってはプロレスラーとして二度とリングに上がることはありません」と強調し、爽やかな表情で会見場を後にした。