V5中邑「世界中どこでも試合やる」

2013年01月20日 11時34分

ボマイェを決める中邑

 19日の新日本プロレス東京・後楽園ホール大会でIWGPインターコンチネンタル王者の中邑真輔がメキシコ・CMLLのラ・ソンブラの挑戦を退け5度目の防衛に成功した。試練の一戦を乗り越えたことで、中邑はかねてより掲げる海外進出に大きな一歩を踏み出した。

 メキシコ・CMLLの若きエースを迎え撃った一戦は、まさしく異次元ファイトとなった。

 中邑は序盤、ソンブラの空中殺法に苦しめられる。トップロープから場外へのケブラーダを浴びてペースを奪われると、リング内でもスワンダイブ式の2段階ムーンサルト、変形ボディーアタックと、怒とうの猛攻にさらされる。

 10分過ぎにダイビングボマイェで反撃に転じるも、スクールボーイスープレックスで投げられ再び劣勢に。窮地の連続に、後楽園には観客の悲鳴がこだました。

 それでも王者の意地で3カウントだけは許さない。ソンブラの背後を奪ってリバースパワースラムを決めると、千載一遇のチャンスが到来。最後は必殺のボマイェをさく裂させ、激闘に終止符を打った。

 4日の東京ドーム大会で桜庭和志を撃破してからわずか中2週間の強行日程。総合格闘界のパイオニアとのグラウンド合戦の次戦が、VSルチャドールという懐の深さが問われる一戦だった。ドーム大会直後にはインフルエンザでダウン。数日間にわたり39度の熱にうなされ、調整も万全とは言えなかった。

 それでも王者の責務を果たした中邑は「桜庭戦もソンブラ戦もつながっている。全ては最良の自分に変化させるっていうこと。それを楽しんでやってますから」と勝ち誇った。

 試合後は「新日本、次は言うこと聞いてもらおうか。俺がメキシコ行ってやってもいいんだぜ? 世界中どこでも試合してやるって、最初から言ってるじゃない」と、ソンブラとの再戦も示唆しつつ、改めて海外路線を打ち出した。すでに絶対王者の風格漂う中邑に、現段階で死角は見当たらない。