邪道・大仁田厚が還暦を迎えた25日、都内で会見し、6日後に迫った引退試合(31日、東京・後楽園ホール)への思いを語った。

 赤いちゃんちゃんこならぬ、赤の革ジャン姿に有刺鉄線バットを持って登場。「60歳になった実感はないけど、真摯に受け止めていますよ。ただ自分に『俺は何をやっているんだろう?』と突っ込む自分もいる。60歳になって有刺鉄線バットなんて、ロクなもんじゃないだろ」と冗談めかして口にした。

 引退試合では藤田和之(47)、ケンドー・カシン(49)、NOSAWA論外(40)組を相手に「1対3ハンディキャップマッチ」を敢行する予定だったが、かねて大仁田ファンだった鷹木信悟(34=ドラゴンゲート)とKAI(34)が「サポートしたい」と名乗りを上げた(本紙既報)。

 これを受けて大仁田は「俺の歩んできた道を見てくれた、鷹木選手とKAI選手とタッグを組んで最後を飾りたい。俺の生きざまを伝えようかなと。還暦のプレゼントに2人の申し出を受けようと思います」と決断。これにより引退試合のカードは大仁田、鷹木、KAI組vs藤田、カシン、論外組の「ストリートファイト・トルネードバンクハウスデスマッチ」に決定。初対決となる藤田には「この有刺鉄線バットでブチのめしてやろうと思います」と予告した。

 残る試合は29日の名古屋大会(愛知・名古屋国際会議場イベントホール)と引退試合の2試合だけ。大仁田は神妙な表情で「寂しいですけど、ケジメっていうものがあるのかなと。最後まで走り抜けます」と完全燃焼を誓った。