女子プロレス界のカリスマ・長与千種(52=マーベラス)が7日、愛弟子の彩羽匠(24)に2冠奪取の期待をかけた。

 古巣「スターダム」に約2年3か月ぶりに参戦を果たした彩羽は、17日の後楽園ホール大会でワンダー・オブ・スターダム王者の美闘陽子(30)に挑戦する。お互いにキックを得意としており、激しい蹴撃戦が予想されるが、長与は「そんじょそこらの蹴りじゃ彩羽は倒れないよ。だって火のついたバットで殴られているからね」と胸を張った。

 彩羽はマーベラスに移籍後、長与の後を追うように電流爆破デスマッチに参戦。何度も極悪男・TARU(53)の手により爆破バットで被弾している。その経験がこの試合で生きるという。さらに「ベルトが人を選ぶけど、こいつに選ばれる力があるならベルトがくる。ここで彩羽が巻けば、赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム王座)も近い。固執はしてほしくないけど、どうせならすべての団体の赤いベルトを巻ける選手であれば面白い」と後押しした。

「白いベルト」ことワンダー王座を手にすればワールド王座(現王者トニー・ストーム)挑戦への“通行手形”になるという。長与は「美闘さんも彩羽を通してプロレスが面白くなると思う。もし防衛したら、今の赤いベルトより白いベルトが上位にいく」と王者にもエールを送ることを忘れない。カリスマは愛弟子の戴冠を心待ちにしている。