“悪魔仮面”ケンドー・カシン(49)が12日“野獣”藤田和之(46)の代理人に正式就任し、大仁田厚(59)に対面要求した。

 カシンは「本日、藤田和之氏から連絡があり『全権を委任する』との言葉をいただきました」と発表。さらには「今回の大仁田氏の行動に関しましては法的措置も辞さない覚悟で対応していく所存でございます」と神妙に話した。

 カシンが問題視しているのは大仁田の主張だ。引退試合(10月31日、東京・後楽園ホール)のポスターを手に対戦を拒否する藤田に対し「俺の名前を出した以上、引っ込めるのは男らしくない。ちゃんと自分でテーブルに着くか、リングに上がれ!」と要求していた。

 そもそも2人がすれ違ったのは、カシンが藤田の許可なく代理人を名乗り大仁田サイドと交渉したため。本来なら代理人を解任されても仕方ない状況だが、全権を任されたカシンは「今回の話は代理人の代理人を通じての話ですので、対戦が実現しなくてもポスター製作費などの損失を被るのは大仁田氏側です」と主張。

 さらに「藤田氏本人は大仁田氏と話していないですし、対戦しなくてもこちらには何の非もございません」と面倒な言葉を並べた。

 最後にカシンは「きちんと机の上で話し合うのが筋ではないでしょうか? 東金で話し合うのが一番いい」と、盟友・永田裕志(49)の25周年大会(10月21日、千葉・東金)での交渉を要求。騒動はついに東金まで飛び火し、混迷の一途となってきた。