代理人の正体は、やっぱり“悪魔仮面”ケンドー・カシン(49)だった。8日に本人が告白した。

「よかれと思ってやりましたが、こんなことになってしまうとは…。私が代理人です、ハイ」とカシンは真水に浸した貝類のようにアッサリ口を割った。代理人の存在が表面化したのは“邪道”大仁田厚(59)が引退興行(10月31日、東京・後楽園)の相手に藤田和之(46)を指名した際だ(3日付本紙既報)。大仁田は「藤田選手の代理人から連絡をもらった」と一方的に対戦を発表。ところが藤田は「俺のところには何の話も来ていない! 誰なんだ!」とブチ切れていた。

 そもそもなぜヘソ曲がり男は代理人を名乗ったのか。カシンは「藤田君のために仕事を取ってきてあげようって思っただけだ。合意したら『決まったよ』と言って、驚かせるつもりだった」と神妙な表情で説明。しかし事態が混乱を極めたことについては「大筋合意に至ったが、完全合意したわけではなかった。だから藤田君には伝えていなかった。それなのに発表するなんて…フライングだ!」と邪道に責任を転嫁。「大仁田さーん、やり方が汚いです!」と糾弾した。

 さらには「大仁田氏は17日の後楽園へあいさつに来い」と自らが出場する女子プロレス「WAVE」後楽園大会への来場を要求。「藤田君に謝らなきゃ…」とバツが悪そうに東北の深い闇に消えた。結局、何が前進したのかよく分からないが、この男にだけは交渉役を任せてはいけない。