リアルジャパンプロレスの初代タイガーマスク(佐山聡=59)が18日、大仁田厚(59)に“待機指令”を出した。

 初代虎は6月の後楽園大会で大仁田の電流爆破マッチ要求に「義を通してくるなら義で応えたい」と返答した。その後は一向に進展はなく、しびれを切らした邪道軍はこの日、雷神矢口が9月14日の後楽園ホール大会へ来場を予告。同大会でデビューする“大鵬の孫”納谷幸男(23)を標的に「晴れ舞台を俺流の祝福で血に染めてやる」と声明を出した。

 納谷にはとばっちり以外の何ものでもない。初代虎は「そういうわけにはいかない」と邪道軍に強い不快感を示す一方で、自身の電流爆破出撃には「体調次第でいろいろ考えている。上がる以上はぶざまな格好で上がるわけにはいかない」と慎重な姿勢だ。昨年12月に復帰を果たしながら今年は再び欠場が続いており、初代虎の理想とするコンディションが整うかどうかが鍵を握りそうだ。

 確かに昨今のプロレス界では「焦るなよ」が主流だが…。引退まで約2か月となった邪道に残された時間は少ない。初代虎は「(中途半端な状態では)僕にとっても最終試合になってしまうかもしれない。やってやりたい気持ちはあるんだけど、リミットがあるならできないかもしれない」と複雑な表情を浮かべた。