前爆破王の船木誠勝(48)が14日、電流爆破マットからの“卒業”を表明した。

 超花火プロレス20日の浜松大会では弾丸男・田中将斗(44)との電流爆破戦が決定。決戦に向けて船木は「勝っても負けても最後の電流爆破になると思う。自分は大仁田厚ありきで爆破をやってきたし、あの人がいなくなりますからね」と断言した。

 昨年は邪道との抗争が勃発。同年7月に第5代爆破王に君臨した。しかし今年10月いっぱいで大仁田が引退することから、参戦理由がなくなった船木も爆破戦からの撤退を決めた。

 対戦相手の田中は爆破王時代の初防衛戦(1月29日、博多)で退けた相手。しかも9月24日の名古屋大会では大仁田との最後の一騎打ちが決まっており、大仁田が持つ爆破王座がかけられる。そのため「大仁田選手に勝ってから(田中から)初防衛戦で自分が指名される感じがしていた。だけどその前に倒して、心身ともに爆破王を襲名したいということだと思う。こっちは何のあれ(=遠慮)もなく受けて立ちますよ」と表情を引き締めた。

 13日の夜には爆破戦に出場する夢を見た。しかもリング周囲にいた家族に「どけ!」と叫んだが、その瞬間に爆破バットを振り下ろされて負ける内容だった。これも「いい夢ではないけど、いつもと違う緊張感があるんだと思う」ととらえている。

 この日の「カッキーライド」ではUWF特別ルールで田中稔(44)に三角絞めで完勝。「俺は爆破で卒業する人。あの人(田中)は爆破で襲名する人。全く違う気持ちで戦うことになる」。最後の邪道マット出陣へ待ったなしだ。