ノアの天才・丸藤正道(37)が10日、「罪滅ぼし」のベルト奪取を誓った。

 20日のDDT両国国技館大会ではHARASHIMA(年齢非公表)と初タッグを結成し、KO―Dタッグ王者の入江茂弘(29)、樋口和貞(28)組に挑戦する。この日の会見では「4度目の防衛戦になる彼らには申し訳ないけど、これが最後になる。(入江のエメラルドグリーンに染めた)モヒカンの色を見ても、ノアへのリスペクトを表現してくれているので、その気持ちに応えたい」と余裕の表情で意気込みを語った。

 DDT参戦は今回が3度目で、2010年7月25日の両国大会以来7年ぶりとなる。オファーを快諾するにあたり丸藤には秘めたる思いがあった。

「DDTさんの試合中にケガをしたことが、ずっと気になっていた。レスラーが試合中にケガ、それも人様の団体で迷惑をかけてしまったし、イメージもよくないから」

 7年前の試合は、現新日本プロレスのIWGP・USヘビー級王者ケニー・オメガ(33)との一騎打ちだった。勝利はしたものの試合中に首を負傷。「変形性頸椎症性神経根症」の重傷で約5か月の長期離脱を強いられた。以来自責の念にかられていたという。

「この試合で払拭したいし、迷惑をかけたことを試合で返したい気持ちがある。どんどん大きくなるDDTに出ることによって、学ぶものは多い。このベルトを取ることによって僕もいろいろやらせてもらいたいと思う」と決意を新たにした丸藤。7年分の思いを胸に、両国の大舞台に立つ。