女子プロレス界のカリスマ・長与千種(52)が9日、電流爆破マットから完全撤退する覚悟があることを示唆した。

 13日の超花火プロレス神戸大会(兵庫・神戸常盤アリーナ)で行われるノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチで大仁田厚(59)と一騎打ちする長与はこの日、都内で予定されていた会見に出席した。ところが米国初の電流爆破戦(日本時間6日)を終え、8日深夜に帰国したばかりの大仁田が定刻を過ぎても姿を現さない。激高した長与は「なめられてる。このスカし方はないでしょ!? こっちだってやってらんない!」と怒声を上げると、目の前のテーブルを蹴り倒してしまった。さらには事務所に届いたという大仁田からの血判状を読みもせずに破り捨てるほど大荒れだった。実は会見前から不機嫌モードだった。センダイガールズの里村明衣子(37)とスターダムの岩谷麻優(24)に新設される爆破の女子王座「爆女王」初代王者決定トーナメント参加を呼び掛けたものの、キッパリ拒否されたからだ(8日発行本紙既報)。

 苦境に立たされたカリスマの姿を見かねて所属団体「マーベラス」の選手やスタッフ、そしてファンからは「もう爆女王にはかかわらないで」という声が殺到したという。これには長与の心も揺れてしまい「大仁田さんとの電流爆破はこれでピリオド。その後については、その時に皆さんにお話しします」と継続参戦については、いったん白紙に戻すことを決めた。もし爆女王戦線から撤退となれば、基本方針は爆破マット限定でリングに上がり続けている長与の“去就問題”にまで発展する。真夏の神戸決戦は、カリスマのプロレス人生を左右する一戦になりそうだ。