【ニュージャージー州ブアヒーズ5日(日本時間6日)発】快挙じゃ! 邪道・大仁田厚(59)が米国初の電流爆破デスマッチを大成功に終わらせた。

“全米一危険な団体”と呼ばれる「CZW」が当地で開催した大会で、大仁田はマット・トレモント(28)とノーロープ有刺鉄線電流爆破バットデスマッチで激突。2000人を超える超満員札止めのファンから大「ONITAコール」で迎えられると、先に主導権を奪って爆破バットをフルスイング。米国ファンには初体験となる激しい爆発音と場内に立ち込める煙で、観衆のボルテージは早くも最高潮に達した。試合は興奮したCZW勢の乱入により途中から6人タッグに変更。保坂秀樹、雷神矢口を従えた大仁田は一度被弾してしまうが、最後は強烈な一撃を敵軍に見舞って勝利を導いた。試合を終えた大仁田は「長年の夢が大成功に終わってよかった。大仁田厚とFMWが浸透していてビックリしたよ。それにWWEだけがプロレスじゃない。いろいろなインディがあるんだなって分かった」と興奮気味に話した。

 現地プロモーターから送られてきた航空券は北京経由で、30時間以上かけて米国入りするハメになった。それでも試合前に行われた写真撮影&サイン会は40ドル(約4400円)の設定にもかかわらず、600人が行列をつくるほどの大盛況で、歩んできたプロレス人生に間違いはなかったと痛感したという。

「米国はこれが最後。次は日本でCZWと全面戦争じゃ!」。異国の地で伝説をつくった邪道は残り3か月を切った引退ロードを全力で突き進む。