飯伏幸太(35)が1日、新日本プロレス・鹿児島大会で行われた「G1クライマックス」Aブロック公式戦で、IWGPインターコンチネンタル王者・棚橋弘至(40)を撃破し3勝目を挙げた。

 地元・鹿児島での凱旋大会で「神」と尊敬する棚橋との大一番を迎えた飯伏は、やり投げ、スワンダイブ式ジャーマンと怒とうの猛攻を見せる。ダルマ式ジャーマン、スリングブレイドからハイフライアタックを浴びたが、ハイフライフローを剣山で迎撃。ハイキックからシットダウン式ラストライドを決めると、最後は相手の両腕を固定して放つヒザ蹴りでついに憧れの棚橋超えを果たし、同技を「カミゴエ」と命名した。

 試合後の飯伏は「地元で棚橋弘至とメーンイベントでできたことが、自分としては最高のシチュエーション。鹿児島アリーナは23年前くらいにプロレスを見に来たことがあったんですけど、試合をするのは初めて。鹿児島でプロレスができるというのが最高でした」と充実の表情を浮かべた。これで星取りも3勝3敗の五分に戻した。

 棚橋ら2敗の4人を1差で追う形となり、リング上で「これから挽回してG1優勝するぞ!」と絶叫した。昨年2月に新日プロとDDTを退団しフリーに転向。2年ぶりに帰ってきたG1の舞台で、ゴールデンスターが頂を目指し疾走する。