IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)が30日、新日本プロレスの岐阜産業会館大会で行われた「G1クライマックス」Bブロック公式戦でジュース・ロビンソン(28)を撃破。両ブロックを通じて唯一の開幕5連勝を飾り、単独首位をキープした。

 粘る相手に予想以上に手こずった。目まぐるしく攻守が入れ替わり、気がつけば時間だけが経過していた。それでも勢いがある男はどこか違う。お株を奪われる形でドロップキックを食らうと、スイッチが入った。すぐさま跳躍力抜群の“本家”でお返し。ここから大「ジュース」コールをあざ笑うかのようにツームストンパイルドライバーへとつないだ。

 最後も圧巻だった。3度目のパンプフリクション(キルスイッチ)もかわしてジャーマンにつなげると、レインメーカーでキッチリ勝利を収めた。「皆さん、想像できますか?(開幕からの)5試合を見て、この俺が負けるところを。オカダによるオカダのためだけのG1になっちゃうよ、コノヤロー」。公式戦は残り4試合。全勝優勝も夢物語ではなくなってきた。