最後のG1出場を公言している永田裕志(49)が26日、新日本プロレス・仙台大会で行われた「G1クライマックス」Aブロック公式戦で、内藤哲也(35)に敗れ開幕4連敗となった。

 岩石落とし、白目式腕固めと得意技を惜しみなく投入し、攻め立てた。だがスイングDDTをこらえて繰り出したサンダーデスドライバーに、カウンターのデスティーノを合わせられてしまい失速。最後は正調デスティーノを浴びて3カウントを奪われた。

 抜群のコンディションで、最後のG1とは思えぬ好試合を連発している永田だが、結果だけがついてこない。これで痛恨の4連敗。過去のG1では大混戦となった2013年大会で、内藤が5勝4敗の成績でブロック1位突破を果たした例がある。だが、5勝全てが同得点で並んだ他5選手から挙げたものだったという条件をクリアしてのもの。優勝候補と目される内藤、IWGPインターコンチネンタル王者・棚橋弘至(40)との公式戦にすでに敗れている永田は、極めて厳しい状況に追い込まれた。

 この日はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン旋風も吹き荒れ、会場でも内藤への声援が上回っていた。永田は「仙台のファンは厳しいねえ…。『老兵は去れ』と言われてる気持ちだよ。まあいいんだけどね」とポツリ。ミスターの最後のG1はこのまま終戦してしまうのか…。