邪道・大仁田厚(59)が23日、女子プロレス界のカリスマ・長与千種(52)を中心に新設される電流爆破デスマッチの女子王座「爆女王」にストップをかけた。

 この日の超花火プロレス大阪大会(エディオンアリーナ大阪第2競技場)ではスペル・デルフィン(49)と組み、長与、彩羽匠(24)組と電流爆破バットマッチで対戦。8月13日の神戸大会で一騎打ちする長与との前哨対決になった。

 さすがに「男子vs女子」対決にためらいがあるのか、邪道は序盤こそやられるがままだった。だが長与に羽交い締めにされると、彩羽に爆破バットをフルスイングされてまさかの被弾。これで本気モードに入り、ここから手加減はしなかった。

 机片で長与の脳天を打ち抜き、ハイライトは18分過ぎだ。大仁田が爆破バットを振り抜くと、なんと長与もバットで応戦。2本が交錯する形で大爆発を起こし、彩羽を含めた3人が爆破の“餌食”に…。試合はデルフィンが彩羽から3カウントを奪って終わらせた。

 試合後、大仁田は「俺の命の次に大事な電流爆破に入ってくるんじゃ。それだけの覚悟で来い!」と“聖水”をかけながら8・13決戦に向け警告を放った。言葉の真意は爆女王に対する懸念がある。「長与選手の気持ちは分かるけど、俺は賛成しないし、後押しもしない。長与選手は特別な存在だったけど、女子には危険」と考えるからだ。

 参加選手が集まるのかなど、大仁田不在では不安要素も多い。だからこそ、一騎打ちを通じてベルト新設を思いとどまらせたい気持ちが強い。「長与さんのファンが悲鳴を上げる試合になる。それが爆破をつくった男の意地じゃ!」。邪道の“親心”は届くのか――。