【カリフォルニア州ロサンゼルス2日(日本時間3日)発】新日本プロレスのロス大会(ロングビーチコンベンションアンドエンターテイメントセンター)で行われた初代IWGP・USヘビー級王座決定トーナメントは、ケニー・オメガ(33)が石井智宏(41)との決勝戦を制し初代王者に輝いた。

 ケニーはジェイ・リーサルを、石井はザック・セイバーJr.をそれぞれ準決勝で破って迎えた決勝戦。今年1勝1敗の両雄の激突は20分手前、ケニーが場外のテーブルへの断崖式ドラゴンスープレックスという鬼畜技を発射したのを皮切りに壮絶な死闘となった。

 無数のヒザ、エルボーが飛び交う中、ケニーはおきて破りの垂直落下式ブレーンバスターを繰り出すが、逆に石井に自身の必殺技・片翼の天使を決められ窮地に陥ってしまう。それでも30分過ぎにVトリガー(ランニングニー)を決めてまたも攻勢に。これをカウント1で返す意地を見せた石井に対し、リバースフランケンシュタイナーから再びVトリガー一閃。最後はリストクラッチ式の片翼の天使で激闘に終止符を打った。

 初代US王座戴冠を特大の「オメガ」コールで祝福されたケニーは「つらい戦いだった。苦悩もあったが、ここまでこれた。このショーはここにいる皆で成功に導いたものだ。来年はもっと大きな場所でアメリカ大会を成功させる」と勝ち誇った。

 米国でベルトと主役の座を手にしたケニーが、「G1クライマックス」(7月17日、北海道で開幕)でも連覇を狙う。