【カリフォルニア州・ロサンゼルス1日(日本時間2日)発】新日本プロレス初の米国ビッグマッチが当地のロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで行われ、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)がROH世界ヘビー級王者Cody(32)の挑戦を退け、7度目の防衛に成功した。

 記念すべき、団体の世界進出の第1歩となる大会のメーンで、元WWE戦士Codyを迎えた大一番。姿を現したオカダとともに「レインメーカードル」が降ると、2370人札止めの会場から割れんばかりの大歓声が起きた。

 試合が始まれば大きな「オカダ」コールと対照的に、米国出身のCodyにブーイングが浴びせられる“逆転現象”。この構図こそが、現地ファンの「新日本プロレス米国上陸」の歓迎ぶりを証明していた。

 試合が動いたのは20分過ぎだ。おきて破りのレインメーカーを浴びてしまったオカダだったが、逆にCodyの必殺技クロスローズをお見舞いして形勢逆転に成功する。なおもCodyは片翼の天使、クロスローズを仕掛けてくるが、王者はいずれも切り返してこれを阻止。旋回式ツームストーンパイルドライバーを突き刺すと、正調レインメーカーを決め、日本が誇るIWGP王者の強さを見せつけた。

 試合後のリング上では、外道が英語で「コイツがストロングスタイルの未来だ。レインメーカー・カズチカ・オカダ!」と紹介。オカダも英語で「今日の新日本プロレスはどうだった?」と会場に問うと「オカダ」コールと「ニュージャパン」コールが発生した。最後はオカダが日本語で「まだまだ、この俺が王者でいる限り、ニュージャパンプロレスリングにカネの雨が降るぞ!」と豪語し、ロス大会2連戦の初日を締めくくった。

 バックステージでオカダは「こうやって(新日本として)アメリカに初めて来て、新たな一歩、歴史を作った。いいV7戦になったと思います。歓声もそうですし、超満員のお客さんが入ってましたし、両国とも、大阪城ホールとも、東京ドームとも違う、思い出に残る会場になりました。最高でした」と振り返った。

 米国・WWEをライバルと言い切るレインメーカーが、新日プロの歴史に新たなる1ページを刻んだ。