邪道・大仁田厚(59)VS全日本プロレスの暴走男・諏訪魔(40)の電流爆破デスマッチが7月16日に神奈川・横浜市内で行われることが8日、分かった。

 この日の超戦闘プロレスFMW新宿大会で「はぐれ邪道軍」(大仁田、ケンドー・カシン、保坂秀樹組)は全日本の暴走ユニット「エボリューション」(諏訪魔、青木篤志、スーパー・タイガー組)と6人タッグデスマッチで激突。予想通りに試合はハチャメチャな展開となった。

 諏訪魔が巨大斧で有刺鉄線ボードを破壊すると、そこから大仁田はピンチの連続。青木から毒霧を食らい、カシンの有刺鉄線バット攻撃が誤爆する場面もあった。それでもカシンとは仲たがいせずに合体攻撃を見せると、最後は青木を新技「バックドロップ渕」で沈めて勝利。なお、カシンが投入を示唆していた“野獣”は登場せずに終わった。

 試合後、大仁田はリング上で「これで全日本プロレスとの電流爆破は決定じゃ!」と発表。5月28日の茅ヶ崎大会で電流爆破参戦を決意した諏訪魔を「歴史と伝統のある全日本プロレスを代表し、勇気を持って電流爆破のリングに入ることに敬意を表したい」とやたら丁寧な口調で歓迎した。

 内心はしてやったりだろう。2月から挑発を続け、ようやく参戦を決断させたからだ。しかも用意周到な邪道は、開催日を7月16日に決めたことを本紙に明かした。横浜市内にある屋外会場で、本来はヨットハーバーだった場所だという。海に面しており、時間帯によっては潮の満ち引きで海水がリングまで届く可能性もあるとか。爆破に海水という、2つの難関が襲いかかる過酷なデスマッチとなるのは確実だ。「諏訪魔選手はいい度胸をしてるよ」。運命の決戦へ待ったなしだ。