“お家騒動”真っただ中のIGFは、2日の「NEW」東京・後楽園ホール大会でリング内外大混乱だ。創業者のアントニオ猪木氏(74=参議院議員)から事実上の決別宣言を出されたばかりだが、これを受け団体続行を願う署名活動を開始。先行き不透明の情勢に加え、リング上でもメーンでエースの鈴川真一(33)と奥田啓介(25)が村上和成(43)と佐藤耕平(39)の「村上会」に公開処刑された。さらには試合後、まさかの展開が…。イノキゲノムはこの先、どうなるのか?

「猪木さんがISMの会見で言ったことで、みんながビックリしているのが正直なところです」

 IGFのサイモン猪木取締役(43)は大会開始に先立ちマイクを持つと、観客に向けてこう切り出した。5月25日に都内で行われた新格闘技イベント「ISM」の発表会見で、IGF創業者の猪木氏が口にした「(IGFは)会社の整理という形で考えていて…」という発言のことだ。

 これを受けてNEWは、旗揚げ第2シリーズのサブタイトルを「整理されるのか、続行出来るのか」に急きょ変更。さらに会場入り口ではサイモン氏が先頭に立ち、団体続行を願う署名活動を行った。宇田川強エグゼクティブディレクターによれば「署名活動は第2シリーズすべての会場で行います。(目標人数は)数ではなく“思い”なので設定しません。署名を集めたら(猪木氏に)届けに行きたい」。団体そのものの存続自体がまるで不透明。さらにはリング内も大混乱で、メーンのタッグ戦では「村上会」が好き放題の暴れっぷりだ。スーツにオープンフィンガーグローブで登場した“平成のテロリスト”村上は、試合開始前に仕掛けてきた奥田を返り討ち。すかさず佐藤と2人でいたぶり、鈴川に一度も試合の権利を与えないまま圧勝した。

 試合後にはNEW相談役の藤原喜明(68)がリングに上がり、鈴川に強烈なビンタを見舞ってKO。すると…藤原組長はなんと村上に歩み寄り握手を交わしてから、何やら手紙らしきものを手渡す怪行動に出た。

 佐藤が「なんスか、それ」と聞くと、村上は「『天』からの手紙だよ。今度紹介してやる」と意味深に回答。報道陣に「話すことはない」と告げてその場を去った。

 組長に手紙を預けた「天」とは一体誰なのか。“神”との関連性は? そして「天」からの手紙の中身とは…。IGF・NEWの未来と結末、全てを知るのは「天」のみなのかもしれない。