棚橋が感涙のIWGP奪還

2013年01月03日 20時00分

「大阪府立体育会館名勝負10選」
☆1位=棚橋弘至対オカダ・カズチカ戦(新日プロ=2012年6月16日)

 文句なしの1位は、棚橋対オカダのIWGP選手権だ。プロレス大賞ベストバウトを受賞したこの一戦を抜きにして2012年の大阪名勝負は語れない。

 昨年2月、棚橋はIWGP王者としてオカダの挑戦を受け、まさかの王座陥落。その再戦でもあった6・16大阪決戦は、棚橋が挑戦者で王者・オカダに挑むという前回とは逆のシチュエーションで実現した。オカダの凱旋帰国以来、何度となく激突してきた両者だけにとてつもなく中身の濃い戦いとなった。

 オカダが執拗な首攻めで挑戦者に迫れば、棚橋は足攻めで若き王者を悶絶させる。お互いに一歩も引かない。勝負を分けたのは雪辱に燃える棚橋の覚悟だった。オカダの得意技であるツームストーンパイルドライバーを逆に決めた棚橋は、渾身のハイフライフローでピンフォールを奪ったのだ。

 超満員札止め6850人の大観衆による棚橋コールで祝福された新王者は感涙のIWGP奪還を果たすとともに、オカダに雪辱することに成功した。以後、王座を防衛し続けた王者・棚橋は、1・4東京ドームで再びオカダの挑戦を受ける。大阪の地で新日本黄金カードへと昇華した頂上対決が、13年のマット界の幕開けとなる。