大阪が酔いしれた「本物」の一戦

2013年01月03日 19時00分

「大阪府立体育会館名勝負10選」
☆3位=中邑真輔対オカダ・カズチカ戦(新日プロ=2012年8月5日)

 今年のG1クライマックス最注目カードといわれた中邑対オカダの公式戦は、大阪で実現した。昨年1月に凱旋帰国後、オカダはCHAOS入り。当然、同門となった中邑との対戦が組まれる機会はなく、真夏の祭典が両者の初シングルとなった。

 新日プロの新たな顔となったオカダと、不動のエース中邑。しかも初の一騎打ちというプレミア感もあり、客席は試合前から異様な盛り上がりを見せたが、オカダと中邑は、ファンの期待値をはるかに上回る激闘を繰り広げた。

 オカダのレインメーカーか、中邑のボマイェか――。お互いが一撃必殺のフィニッシュホールドを狙い合うスリリングな展開となったが、これを制したのは中邑だった。相手の裏の裏を読み切った上でボマイェを決め、ピンフォール勝ち。「本物」を自称するオカダを撃破した中邑は「ここにも本物はいるんだ!」と絶叫。新日本を支えてきた男の意地が感じられた。

 大阪が酔いしれた、まさに「本物」の一戦だった。