ドラディション・藤波辰爾(63)のデビュー45周年記念シリーズ(20日、後楽園ホールで開幕)に参戦するベイダー(61)が18日に来日し“余命騒動”を一蹴した。

 後楽園大会でベイダーは武藤敬司、AKIRAと組み藤波、長州力、越中詩郎組と対戦する。22日博多大会、23日大阪大会にも参戦が決定しており「1980年代から90年代のプロレスが最も良い時代だった。俺のグッドレスリングを見せたいね。昔からの友達とこうして試合ができるのはいいことだし、毎年やりたい」と腕をぶした。

 ベイダーは昨年末に心臓疾患で余命2年と宣告されたと告白。そのため体調不安がささやかれていたが、この日は「私が病気に見えるかい?」と万全をアピールした。

「これまで6人の医師のうち、4人の医師に病気だと言われ、2人の医師には違うと言われた。この4人は同じ系列の病院の医師だから違うとは言わないだろう。しかし自分自身は大丈夫だと思っているし、レスラーとしての生活を続けている。ベイダーは死なない。死にたいときに死ぬ」

 なんと診断した過半数の医師のドクターストップを振り切る頑固な信念で、リングに上がり続けている格好だ。現在は月に約8試合のペースでレスラー活動を継続しているという。

 自分で告白した余命宣告を、自分で否定するという斬新な健在宣言を繰り出したベイダーは「ヒゲは白くなったが元気だ。久しぶりの日本でいい思い出をつくりたい」と笑顔。藤波のメモリアルマッチを全身全霊で盛り上げる。