プロレスラーの元横綱曙(47)が所属する「王道プロレス」は17日、欠場中の曙の病状が「右脚蜂窩織炎(ほうかしきえん)」と「感染症」だと発表した。

 同箇所の蜂窩織炎は昨年も発症しており、傷口から体内に入った菌が血液に流れ込んだ影響で、微熱がある状態だという。ただし命に全く別条はなく、このまま療養を続ける予定だ。

 曙は9日のゼロワン山口大会、翌10日の熊本大会、そして11日にはDDT大牟田大会と3連戦に出場。だが12日朝、体に異変を感じたため、ボンバー斉藤レフェリーが運転する車で福岡県内の病院へ向かい、点滴治療を受けた。さらに精密検査を受けるため、そのまま入院となった。

 同日はゼロワン岡山大会に出場予定だったため、自らゼロワンスタッフに「ごめんなさい。また次、よろしくお願いします」と謝罪の連絡を入れた。また同行した斉藤レフェリーも別の仕事が入っていたことから、その後は交代する格好でクリスティーン麗子夫人が福岡県内の病院に駆け付けて看病し、長女のケイトリンさんら子供たちも付き添った。17日に正式な検査結果が出た後は子供たちも病院を離れたという。

 16日朝には一部で「曙 救急搬送」と報じられたため、プロレス界と相撲界にはさまざまな臆測が飛び交った。重病説どころか一部では「死亡説」まで出る始末だった。

 王道関係者は「本人も完治に向けて(治療に)励んでいますので、静かに見守っていただければ…」と話した。復帰は未定で、すでに4月いっぱいの試合は欠場することが発表されている。各団体から引っ張りだこの曙だっただけに「本人も落ち込んでいました」(同関係者)という。

 入院が一瞬にして「死亡説」にまでつながってしまうあたりも、やはり「天下の横綱」たるゆえんか。一日も早い復帰が待たれるところだ。