IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)と挑戦者・柴田勝頼(37)が決戦(9日、東京・両国国技館)を翌日に控えた8日、都内で調印式に臨んだ。

 春の「NEW JAPAN CUP」を制し、約13年ぶりのIWGP挑戦にたどり着いた柴田は「春らしく、すがすがしく、男らしく、正々堂々正面からぶつかっていきたい」と宣戦布告。挑戦決定時から、現在のIWGPに新日本の伝統である「いつなんどき、誰の挑戦も受ける」の理念が失われていることを指摘するなど、王者とイデオロギー闘争を繰り広げてきた。

「歴史、ルーツ…温故知新という言葉がありますが、大事にしたい思いもあるので。今いいものだけがいい、それだけでリングは成り立ってきたわけではないので。昔があって今がある。そういう歴史というものがある。それを痛みで教えたいと思います」

 これに対し、王者は返り討ちに自信満々だ。「僕はどちらかというと今のプロレスをやってますんで。昔も昔でいいとは思いますけど『今のプロレス』をしっかり痛みで教えたいと思います」と応戦。柴田との対戦は2013年のG1公式戦で勝利して以来となるが「ベルトをかけて戦ったことのない相手ですから、明日は非常に楽しみでワクワクしてます」と貫禄を漂わせた。