IGFの新ブランド「NEW」旗揚げ戦(5日、東京・後楽園ホール)で、謎のベールに包まれていた上海IGFの練習生がついにデビューを果たす。

 IGFでは現在、上海道場で約30人の中国人練習生が、連日過酷なトレーニングで汗を流している。「NEW」旗揚げ戦ではその中から厳選された常剣鋒(24)、林棟軒(20)の2人がデビュー。常剣鋒は織部克巳(28)、林棟軒はアレクサンダー大塚(45)と対戦する。

 2人は元WWE戦士のコーチ役・KENSO(42)からプロレスのイロハを叩き込まれてデビューまでこぎ着けた。その恩師からは「重圧を力に変えろ」「勝敗も大事だが、今後に生かせる戦いをしろ」などと指導を受けたという。

 2人ともプロレスデビュー戦となるが、それぞれオリジナル技も開発済みだ。「火の玉」なる技の存在を明かした常剣鋒は「詳しくは言えませんが強烈な技です。ぜひ楽しみにしていてほしい。今回の相手の織部さんは空手を使う強い相手と聞いたが、自信を持って戦う。必ず勝ちたい」と意気込んだ。また「上海式ミサイルキック」やオリジナルの変型ボディープレスを会得したという林棟軒は「初めて日本で試合をするので緊張する。相手の大塚選手はとても強く尊敬しているが、倒せるように精一杯頑張りたい」と話した。

 ちなみに2人についてKENSOは「しょっぱい試合をしたら、そのままリングに入ってボコボコにぶん殴る」と話していたが、これを聞いた2人は「頑張るしかないです…」と顔面蒼白になっていた。

 2人は3日、同じ上海IGFの練習生の劉文擘(33)、王飛程(22)とともに東京・江東区の東京スポーツ新聞社を訪問。撮影中にいきなり本格的なスパーリングを開始するなど、決戦へ闘志をみなぎらせていた。