
暴走王はNEWマットに上がるのか。長らくIGFの中心だった小川直也(48)は、昨年2月26日の東京ドームシティホール大会を最後に1年以上もリングに上がっていない。
その理由については「東スポWeb」のコラム「暴走レッドゾーン」で伝えた通り、昨春の練習中にアクシデントが発生。「右大腿筋断裂」の重傷を負い、その後は治療→リハビリを余儀なくされていたのだ。小川は「なかなか、体調が上向かないんでね。年齢も年齢だし、大きなケガをすると、治るのにどうしても時間がかかる」と打ち明ける。
とはいえ、いつまでも休んでばかりはいられない。小川はNEWからのオファーはないとした上で「機会を見て、そろそろ再起しようと思っている。NEWは若手を中心にやっていくとのことだけど、いい方向に進んでいくなら上がりたいね。もちろんIGFだけではなく、舞台が整うなら、どこでも上がるよ」ときっぱり。このまま引退することはないという。
再起を決意した原動力は息子の存在だ。最近では世間から「柔道重量級のホープ・小川雄勢(20=明大)の父」と認識されることが多く「そうなんだよね。スポーツ新聞に出てくる『小川』って息子のことで、オレは『父の直也さん』なんだよね…」と苦笑いする。
かねてボヤいてきたことではあるが、雄勢が活躍するたびにその傾向は強まる一方で「父としては息子の名前が挙がるのはうれしいけれど、プロとしては…悔しい!」と胸中は複雑だ。「さすがに息子に負けてばかりはいられんよ」と復活を誓っている。4月12日でデビュー20周年を迎えるが「関係ない。オレには通過点」と言い切り、まだまだ老け込むつもりはない。