全日本プロレスの暴走男・諏訪魔(40)が、自身が率いるユニット「エボリューション」から電流爆破デスマッチのリングに選手を送り込むことを決意した。

 12日の東京・後楽園ホール大会ではタッグ戦に出場し、豪快なラストライドで野村直矢(23)に完勝。その直後だ。場内が暗転すると、予告通り邪道・大仁田厚(59)の化身であるグレート・ニタが降臨したのだ。しかも「チキン諏訪魔殿」と書かれた書状を手渡してきた。そこには電流爆破戦を行うリングを用意することを約束する旨と「全日本の未来はあなた方の勇気にかかっている」なる内容がしたためられていた。

 諏訪魔は「そんなに俺とやりたいならエボリューション全員でぶっ潰してやる」と激怒し、白い頭巾をひっぺがす。ところがここで、ニタが毒霧で急襲。諏訪魔はさらに鎌を突き刺され、救出に入った同門の青木篤志(39)までミスト攻撃で返り討ちに遭った。

 諏訪魔が考えるリングはエボリューション興行として行われる5月28日神奈川・茅ヶ崎大会。一方、大仁田側が用意するのは4月の超戦闘プロレスFMW(同13日=弘前、同14日=青森)で、いずれかで爆破戦が行われる可能性が高まった。

 前日11日に、山形市内のイベントで同席したミスタープロレス・天龍源一郎(67)に、電流爆破参戦の是非を問うと「あのクソヤローと絡む必要はないよ。ウォシュレットを用意した方がいいぞ」と激高された。それでも「決めるのは俺自身だから」と大御所の反対を押し切っての決意表明。いよいよ禁断の邪道マットに足を踏み入れるのか。