「K‐1 WORLD GP 2017 JAPAN」が25日、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催され、大雅(20)が王者・卜部弘嵩(27)を破り、スーパーフェザー級王座を奪取した。

 大雅は昨年9月の同級世界最強決定トーナメント準決勝で弘嵩と対戦し、下馬評を覆して判定勝利を収めた。それだけに2人は前日の会見から闘志ムキ出しで、リベンジ戦となる弘嵩が「いい練習ができました。ここで長くしゃべってもしょうがない」と言えば、大雅も「やっと自分がチャンピオンになる時がきた」と言い放ち、火花を散らし合った。

 そんな2人の対戦だけに、試合は激しい打ち合いとなった。1Rは弘嵩がロープ際でパンチのラッシュを見せ、一方の大雅もヒザ蹴りで応戦するなど互いに譲らず。2Rも2人の意地がぶつかり合ったが、徐々に大雅の打撃が弘嵩を捕らえ始める。そして3Rになると大雅が一気にしかけてスタンディングダウンを奪うと、さらにその後もパンチを浴びせて再びダウンを奪った。

 判定3―0で勝利した大雅は悲願のベルト奪取に「K‐1をでかくしていくので、よろしくお願いします」と万感の様子。若干20歳の王者誕生で、K‐1に新たな風が吹くことになりそうだ。