女子プロレス「スターダム」の紫雷イオ(26)が24日、自身の「デビュー10周年記念大会」(3月9日、後楽園ホール)でセンダイガールズプロレスリングの里村明衣子(37)と“頂上タッグ”を結成することを発表した。橋本千紘(24)、岩谷麻優(24)組の新世代コンビと激突する。2人は初のタッグ結成となる。

 イオは前夜(23日)の後楽園大会でシェイナ・ベイズラー(36)を撃破して、ワールド・オブ・スターダム王座V11を達成。自身が保持する同王座史上最多防衛記録(V10)を更新する快挙を打ち立てた。里村とは同王座戦、センダイガールズワールド王座戦で激闘を展開しており、シングルでは2勝2敗の五分となっている。

 今回はイオからのラブコールを里村が快諾する格好になった。「これまで幾度となく里村選手と戦って私は成長した。おこがましいかもしれないけど最大のライバルです。プロレスの醍醐味として組みたいと思っていたが(10周年の)このタイミングしかないと。このカードあっての大会と言っても過言ではありません」とイオは、意中の人を射止めた乙女のように頬を紅潮させた。

 一方の里村も「(イオは)気持ちを駆り立ててくれるレスラー。すごくいいタイミングで組めた。チェンジの仕方とか、試合が楽しみです」と早くも腕に力を込めた。22日に英国遠征から帰国したばかりとあって、心なしか言葉にはロンドンなまりが残っていた。

 東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞・女子プロ大賞の新旧受賞者による“頂上タッグ”が初めて実現。しかも対戦相手の橋本は昨年度の新人賞で、メモリアル大会にふさわしい黄金カードとなった。

 また同大会では、イオに酷似した謎の覆面戦士ミッドナイト・エンジェル(年齢不明)が、性悪王・鈴木みのる(48)とタッグを結成。対戦相手はKAI(33)、ブラック・ミッドナイト・エンジェル(詳細不明)組に決まった。10周年記念のリングでは、いろいろな意味でイオがフル回転しそうだ。