4月にデビュー45周年記念ツアーを行うドラディションの“炎の飛龍”藤波辰爾(63)が18日、都内で4月20日の東京・後楽園ホール大会の対戦カードを発表。藤波、長州力(65)、越中詩郎(58)組対ビッグバン・ベイダー(61)、武藤敬司(54=W‐1)、AKIRA(50)組の豪華6人タッグ戦が実現する。

 注目は2011年4月のIGF大会以来となるライバル・皇帝戦士との対戦。藤波は「金曜8時の(プロレス中継の)時代を再現したい」と意気込むが、ベイダーは一部で「心臓疾患で余命2年」などと報じられ、体調不安説が飛び交っている。

 藤波も「そこは心配」とベイダーに電話したといい「声には迫力があって以前と一緒だった。本人は医者から『70歳までリングに上がれる』と言われたそうだ。リングに上がって動いて(体調不安説を)払拭したいという気持ちがあるのではないか」と打ち明けた。

 ツアーは4月20日の後楽園に続き、同22日に博多スターレーン、同23日に大阪・エディオンアリーナ大阪第二競技場と3大会が行われる。ベイダーも全戦出場が予定されているが「もちろん(体調を)用心して見ていく」と語った。

 武藤も会見に出席し、8日に行われた自身のプロデュース興行「プロレスリングマスターズ」の試合で故障したことを告白。「(今回の)オファーが10日後だったら(出場は)無理だった。古傷のヒザをカバーしていたら、いろんなところに出てきて…」と明かした。

「4月まで体を磨くにはちょうどいい期間」と前向きに語ったものの、藤波は「(故障の告白を)見た目通り受け取ったら、大変なことになる。『マスターズ』の動き見たでしょ?」と苦笑いし、武藤の“陽動作戦”と受け取っていた。