【テキサス州サンアントニオ28日(日本時間29日)発】中邑がまさかの王座転落! WWE・NXT「テイクオーバー」大会で、NXT王者・中邑真輔(36)が元TNA世界王者ボビー・ルード(40)に敗れ、2度目の防衛に失敗した。

「グローリアス」の異名を取るベテランのルードは、8人の美女を従えてリングイン。ストロングスタイルを貫く王者をいらつかせる。ゴング後もノラリクラリとした試合運びで、なかなかペースを譲らない。それでも王者はトライアングルチョークで体力を奪うと、エプロンにうずくまるルードにセカンドロープからヒザ蹴りを命中させた。

 しかし、場外に落ちた際に床に左ヒザを痛打。ここから明らかに動きが悪くなった。何とか必殺のキンシャサ・ニー・ストライク(ボマイェ)を決めるも、左ヒザを抱えてフォールに入れない。ここでリングドクターが入り、中邑のヒザをチェックする。その間にルードは完全に息を吹き返してしまった。

 その後もルードは王者の左ヒザに集中砲火を加える。中邑は再度、スタンドからトライアングルチョークに入ろうとするも、逆に強烈なDDTを決められる。まさかの3カウントが入り、ルードが新王者となった。

 中邑にとっては昨年11月、サモア・ジョー(37)に王座を奪われて以来の黒星。デビュー以来、無敵状態の快進撃を続けてきた中邑だけに、ショックは計りしれない。カリスマの再起はなるのか、今後が注目される。