邪道・大仁田厚(59)が27日、新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)の“応援団長”就任を表明した。

 2人には意外な接点があった。2012年7月28日に茨城・つくばカピオで行われたゼロワン大会に出場した大仁田の元を、同牛久市出身の稀勢の里が訪れたのだ。

 当時26歳で、前年九州場所後に大関に昇進したばかり。プロレス好きとしても知られる稀勢の里から「一緒に写真を撮ってください」とお願いされた。「現役の大関なのに変に気取ったところもなく、素直な人だった。人柄にほれて一発でファンになったよ。ずっと横綱になってほしいと思ってたね」(大仁田)

 あれから4年半。ついに邪道の願いもかない「俺が新日本プロレス相手に戦ったように、モンゴル人横綱を相手に1人で戦わないといけないし、国民からのプレッシャーも相当なものだと思う。だけど俺は心から応援しているし、また試合を見に来てほしいね」と呼び掛けた。

 この日は東京・江東区の東京スポーツ新聞社を訪問。酒井修代表取締役社長に、10月に迎える還暦での引退(日時、会場未定)を報告した。

 酒井社長は「またいつでも(プロレス界に)帰ってきてください」と話したが「本当に最後です」と強調。さらに「あと技能賞だけ取れば“グランドスラム”達成なんです。机の上へのパイルドライバーも技能と認めてほしい」と改めて東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」の技能賞取りをアピールした。