ミスタープロレス・天龍源一郎(66)が、マット界の新しい主役たちにゲキを飛ばした。

 昨年はオカダとの引退試合(2015年11月15日、両国)がベストバウトに選出され、主役として壇上に立った。この日は坂口征二新日本プロレス相談役(74)と席を並べ、来賓として受賞者を祝福。「ガラリと顔ぶれが一新されたね。最年長が丸藤(37歳)? いいことだよ。プロレス界も新陳代謝が進んでいる証明。若返りしないと相撲協会みたいになってしまうからな、フフフ…」と、独特の表現で初のMVPに輝いた内藤哲也(34)ら新星の登場を歓迎した。

 さらには「一度に何万人も集めるのは難しい時代。それでも潜在的なプロレスファンは多い。選手がこれだけ新しくなっているんだから、団体側もチケットの値段を考え直すとかしてあげれば(プロレスブームは)もう一度来るんじゃないか」とも提言した。

 引退試合の相手を務めてくれたオカダを「アマゾン川のデンキウナギ」と罵倒した毒舌も健在で「昔はたたずまいだけでプロレスラーだと感じさせたもんだが、今はルックスや言葉が先行しているね。そういう時代なんだろうが…」との苦言も忘れなかった。ミスタープロレスは、引退してもなお40年間疾走を続けたマット界に熱い視線を注いでいる。